●テナガエビ用 カスタムクーラー

●テナガエビを持ち帰る

テナガエビを持ち帰り、食べる場合、泥抜きをするので生かして持ち帰ります。この時にクーラーボックスが必要になります。市販の活きエビクーラーや、エアポンプ対応のクーラーもありますが、小型のものばかりで小さく、13リットルのクーラーを改造して使っています。

小型のクーラーは水量が少なく水質の悪化が早いため、エビが弱りやすいです。また、保冷材のスペースを確保できません。

 

●改造のポイント

 1.テナガエビは酸欠に弱い。十分な酸素供給を行う。→エアレーションの取り付け

 2.夏場の水温上昇に弱い。水温上昇を抑える。→保冷材の使用

 3.エビの足場となるカゴの取り付け

この点を中心に改造しました。

●改造方法

クーラーに穴を貫通させ、エアホース取り付けの為のプラスチック製ジョイントを差し込みます。穴は熱したドライバー等を差して開けますが、ジョイントよりやや小さく開けて、ジョイントを強引に差し込みます。

内側のジョイントの様子。プラジョイントは熱帯魚店で購入できます。

ホームセンター等でこの様なブラケットを探してきて、木ネジで取り付けます。

黒いのは振動吸収のスポンジゴムです。エアポンプは電池式で、ハンガーが付いたものを用意します。

テナガエビは何かにつかまっていないと弱ってしまうので、この様なカゴをクーラーに合わせて自作し、エビの足場にします。大きさは保冷材のスペースを確保するギリギリの大きさとし、タイラップで連結します。素材はホームセンターで購入可能。

クーラーのフタに、この様なノブを取り付けました。エビを掴んだ手でサッと開けてエビを入れ、パタンと閉じるスピーディーな開閉が可能です。

エアポンプを電池式から家庭用100vのタイプに交換する事で、泥抜きに対応します。

●使用方法

 

冷凍した保冷材をセットし、あらかじめ、水道水を入れて釣り場へ持って行きます。水道水を入れて行くのは、釣り場で既に泥抜きをする為です。

水の量は1/3以下で結構です。重くなるし、多く入れる必要はありません。また、カルキ抜きも使わないで大丈夫です。中には三角コーナーのアミを入れ、エビの足場と喧嘩防止にします。

テナガエビが釣れたら、エアポンプのスイッチを入れてエビを投入します。水道がある場所など、可能であれば、釣り終わった時に水替えをします。

エアポンプの電池切れは致命的ですので、必ず予備の電池を持参します。

●泥抜き

持ち帰ったテナガエビは2〜3日、クーラーボックスの中で泥抜きをします。エアポンプを電池式から家庭用100vのタイプに交換します。水の量は釣り場と違い、上まできっちり入れます。水道水を使いますが、カルキ抜きはしないで大丈夫です。中には三角コーナーのアミを入れ、エビの足場と喧嘩防止にします。

一日経つと、水が驚くほど汚れて濁りますので交換します。カゴごとザバッとエビを取り出し、汚れた水を捨てて、カゴごとエビを戻し、水を入れます。水はとても汚れますので、できれば、半日に1回交換したいところです。これを2〜3日繰り返します。

 

テナガエビは共食いします。泥抜き中に数が減りますが、仕方ありません。仲間を食べたエビの頭部はオレンジ色になっています。

テナガエビを飼いたいと思う方が居るかもしれませんが、共食いが激しく飼育に向きません。また、メダカ等はハサミで捕獲して食べてしまいます。