●テナガエビの釣り方

 

●テナガエビの釣り場

テナガエビの代表的な釣り場は、大きな河川の中流域から下流域のテトラやゴロタ石等、障害物の周りがポイントになります。

この写真は多摩川(左)と江戸川(右)です。この様なロケーションであれば、テナガエビが釣れる可能性は高いです。

●テトラのポイント

組まれたテトラの中でも、特に影になっている部分やテトラの隙間に仕掛けを投入します。

あるいは、テトラの壁面に沿って落とします。

写真内、二つの小さな赤い点が玉ウキです。水中にあるテトラの隙間を狙っているのがわかると思います。

テトラに流木など、プラスアルファーの障害物が絡む場合、1級ポイントとなり、テナガエビも集まっていますので、重点的に狙います。また、アタリが少ない場合は場所移動も釣果を伸ばすコツです。

 

●潮の干満

干潮でも満潮でも釣れますが、潮止まりより水が動いている時の方が、良く釣れます。

 

●濁り

雨が降った後で、水が濁った場合でもテナガエビは釣れます。但し、ウキが見づらいです。濁りが入ると、夜行性のウナギが活発になり、テナガエビの仕掛けに連続でウナギが掛った事があります。全てハリスを切られましたが・・・。

 

●置き竿1

足場の良い平らなテトラではそのまま置きます。洗濯バサミを付けて、転がる事を防ぎます。

●置き竿2

足場の悪いテトラや干潮時は、投入する場所と竿の位置を考えながら、洗濯バサミをテトラに掛けて置き竿にします。竿を落とさない様に注意して下さい。

 

●置き竿3 ※波はモーターボートの引き波

テトラ同士が整頓して並べられ、間隔が狭い場所で複数の竿を出す時は、短めの1.2mの竿も有効です。

写真の様に、モーターボートの往来が激しいテトラでは、荷物はテトラの高い場所に置き、ボートの引き波がきたらすぐに避難できる様にしておきます。

 

●水中での様子

仕掛けは必ずおもりを底に着けておきます。ウキは水面から5〜10cm程沈むように、ウキ下を調整します。

近くにテナガエビが居れば、近寄ってきてエサを口にします。

●アタリと合わせ、取り込み

仕掛けを投入し、暫くすると玉ウキがモゾモゾ動いたり、スーッと横に移動します。魚の様にビシッ!と瞬間的に合わせる必要はありません。テナガエビはハサミでエサと掴んで、口に運んで食べますので、20秒間そのままにします。

「1と2と3と4と・・・」、この様に「と」を入れながら数えると、バラツキ無くカウントしやすいです。

20数えたら、そろそろ針は口の中にありますので、そーっと竿を上げます。テナガエビが掛っていると、クンクンと引きながら抵抗しますので、そのままゆっくり抜き上げます。

大型のテナガエビの場合は、そーっと上げた時に障害物にしがみついて抵抗しますので、そこから引きはがす感じでエビを抜き上げます。

「エビが掛ったら、アミで掬う」という話を本を読んだ事ありますが、アミの必要性は全然感じません。

●針を外す

テナガエビを水中から抜き上げると暴れますので、動かなくなったら背中側からそっと掴みます。テナガエビは暴れている時に掴むと腕がポロリと簡単に取れてしまいますので、扱いには十分注意します。

※トカゲのしっぽ同様、テナガエビも「自切」して長い腕を自分から切りますので、ある程度は腕が取れるのは仕方ありません。

釣りあげたテナガエビの口の周りを注意深く観察し、針の位置を確認して、ヒゲをかき分けながら毛抜きで慎重に針を外します。くれぐれも口の周りやヒゲを傷付けない様に注意して下さい。 

針を外したら、水を張りエアレーションをかけたクーラーボックスへ投入します。

●エサ交換

アカムシの体液が抜けて、白っぽくなったら交換します。よく釣れている時は、多少体液が抜けたアカムシで何匹も釣る事ができます。逆に、食いが悪いと感じたら、マメに交換してみましょう。

●DVD

テナガエビ釣りのDVDも市販されています。

 

解説:おそらく、きっと、世界初! 水中映像をふんだんに取り入れたテナガエビ釣り、ハゼ釣りのDVDがここに誕生! アタリがあるのに乗らない謎。そのヒントが水中映像に!

本編では、東京都を潤す多摩川を舞台に、基礎テクニックはもちろんのこと、アタリの種類やアワセのタイミングを懇切丁寧に解説。釣れないアタリの謎に迫るべく、カメラは水中へ。ベテランの長谷文彦さんも驚愕のシーンを水中カメラは捉えたのだった。

特典映像:江戸時代から続く老舗「おかめ鮨」五代目店主による極ウマ! テナガエビ&ハゼ 簡単クッキング。